ロイクラ
- 2013/10/12
- 19:45
「母さん、俺…強くなったよな?」寒空に満点の星が輝く夜、ロイドはアンナの墓の前に居た。白い息を吐いて、鼻先も耳も真っ赤にしながらロイドは剣を抜いて見せた。「ロイドここに居たのか」背後からダイクの声がした。抜いていた剣をしまいながら振り返るとダイク、そしてその隣にはクラトスが居た。「親父…それに父さんも…」「おめぇそんな薄着で風邪引くぞ」ダイクがロイドにマフラーを手渡す。隣に立つクラトスは何も言わず、...
ロイ→クラ
- 2013/10/03
- 10:56
その低音が心地よくて、耳に残る。その声で、名前を呼ばれると反応する。言い聞かせるような声しか聞いたことないけど。「ロイド…」いつも浮かぶのは何を考えているかわからない顔。もしくは怒った顔。それでも声はいつもどこか優しい。いけ好かないヤツと思っていたが、言ってる事は人を思い遣っている気がした。いつからか、目で追うようになった。最初はライバル視していたはずだった。剣技を教わる回数を重ねる事に、会話は素...